ホームランの旅(ラン旅) 運営者のにしやんです。
当ブログは野球少年少女を持つお父さんコーチの悩みを解決します。
今回は、子供たちと一緒に卒団式を迎えるお父さんコーチからこんな質問が届きました。

次のステージでは、軟式野球にしようか…
硬式野球にしようか… まだ悩んでます。
硬式野球(クラブチーム)に入団するメリットって何かありますか?
毎年この時期になると多く寄せられる質問にお答えしようと思います。
軟式・硬式の大きな違いは「ボール」です。
「硬式野球のボール」に焦点をあて、4分くらいで読める記事にしています。
この記事を読んでいるあなたは、硬式野球を選ぼうとしている子供たちやその親御さんへ、「お父さんコーチ」として硬式野球を選択するメリットを明確に届けられることとなるでしょう。
ぜひ最後までご覧下さい。
穴の数が教えてくれる
硬式ボールは中心にコルクがあり、それを糸でグルグル巻きにして球体を作ります。
その上に皮を張り、赤い糸で縫い付けます。
縫い目の数は「108」。この数は世界共通で決められた数です。
「108」という数を聞いて日本人がまずイメージするのは除夜の鐘・煩悩の数ではないでしょうか。
日本国民的スポーツ「野球」に使われているボールの縫い目が煩悩の数と一致。
いかにもそれらしい理由で、煩悩を打ち砕く精神スポーツ!それが野球だ!と言われてますが、アメリカでは108の倍。「216」が一般的となっていますので悪しからず。
108個の穴は、強度を保つために最も良い数と言われ、またバランスの取れた数。
ボールの寿命を伸ばすためには最適と言われています。
偶然とはいえ、それが煩悩の数と一致をしているのは何だか「野球」が運命じみたものを感じさせます。
すべて人の手によって縫われている
硬式ボールは職人が1個を縫い付け完成させるのに、約30分だそうです。
丁寧に、気持ちを込めて縫い付けないと、ムラが出来てしまい均一の製品となりません。
硬式野球チームを選ぶのであれば、まず「ボールを縫う」ことを子供たちに課しているチームかどうかを確認してもらいたいです。
ビニールテープを巻き付けたボールをティーバッティング用に使用しているチームが存在しますが、それではバットがかわいそうです。
糸は劣化して切れますが、皮が破けることは滅多にありません。
あなたはボールを縫う経験が無いかもしれません。
初めて「ボールって縫えるんだ」と思われたかもしれません。
広島県の広陵高校監督がこうおっしゃってました。
「ボール1個の有難さを感じて、愛情と魂、気持ちを込めて縫いなさい。」と。
資金豊富で実績十分の高校でもボールの大切さを子供たちへ伝えてます。
あなたも未来ある子供たちには、その様なチームを勧めて下さい。
精神統一訓練に最適
私は過去に50個以上の硬式ボールを縫った経験があります。
初めはなかなか上手に縫えません。
次第にイライラもします。
結果、丁寧な作業は出来ずに縫い目にはイビツで不均等な「山」となり、感触の悪い「球」となってしまいます。
その球を見た当時の監督から「これが君の今の精神状態。チームプレイ団体競技にはこの気分のムラが命取り。結果に直結するんだよ。」と言われた事を覚えています。
数をこなせば技術が付いて、上手に縫える様になりますが、何より精神統一の訓練となり、集中力が養われる作業の一つです。
野球以外でも必要な事と感じます。
まとめ
今回は硬式ボールについて記事にしました。
軟式でも硬式でも、野球のルールは一緒なので、正直どちらでプレーしても変わらないのですが、あえて硬式ボールの良さをお伝えしました。
ボールを縫えば縫うほど、大切さと有難さがわかり、愛情が沸き、魂が宿ります。
あなたが我が子や、教え子に硬式クラブチームを勧めるのであれば、ぜひ同時に「ボールの大切さ」「大切にする方法」を教えてあげて下さい。
ボールの縫い方を知りたい方には、めいスタch 練習日記さんのYouTube【ボール補修】初めてボールを縫い直してみました!をご覧下さい。