少年野球 監督・コーチがしてはいけないサインの出し方

COACH

ホームランの旅(ラン旅)
運営者のにしやんです。

当ブログは野球少年少女の指導にあたる監督やお父さんコーチの悩みを、一緒に寄り添いながら解決する記事を提供しています。

今回は、試合の進行には欠かせない
「サイン」についてお伝えします。

 

あなたのチームはサインがたくさんありますか?

「ト・バ・ヒ」だけ?
(盗塁・バント・ヒットエンドラン)

あとは、スクイズのサインがあるくらいでしょうか。

 

それ以上あったら、なかなか高度な野球をされていると言えるでしょう。

 

ここでは「サインの数」や「作戦方法」ではなく

①サインの送り手は素晴らしい役割
②勝つためだけのサインを送ってはならない

についてお伝えします。

子供たちとの絆を育むサインの重みを記事にしましたので、最後までご覧ください。

 

にしやんはこんな人

型にはめたサインには、あなたの気持ちはどこにも無い

あなたはサインをテンプレートに当てはめて送ってないですか?

例えば

ノーアウト一塁だからバントかな。
とか
カウントそろったから次にスクイズだ!
とか
スリーボールツーストライク
エンドランでしょ。

とかとか。

今の少年野球チームはレベルが高いので、子供たちはある程度サインの通りにプレイします。

ただ、そのサインは、昔、誰かがどこかで「こんな感じかな」と送ってきたサインが現在まで生き残ったものであり、あなたの気持ちなどどこにも入っていませんよね。

出し手(監督)受け手(選手)は対等であり平等

現在あなたが、サインを送れる立場(監督・担当学年の責任者)ならば、その環境は当たり前ではありません。

様々な要因で、その立場が突然逃げてしまうことがあります。

私は2年で監督を更迭されました
(‘◇’);

理由は後ほど。

最終学年の6年生(またはAチーム)監督はチームオーナーが務めるか、実績のあるOBコーチが務めるのが一般的で、お父さんコーチが務めるは至極稀です。

 

もしあなたがサインの送り手ならば、大変素晴らしい役割を頂いたことになります。

にもかかわらず、

サインが成功しなかった。

サイン通りに選手が動かなかった。

沢山練習したはずなのに。

 

なのに…  なのに……  なのに………

 

失敗の責任は子供たち選手だけでしょうか。

あなたに落ち度、結果に対して責任はないのでしょうか。

そもそも野球は失敗をいかに少なくするかの競技です。

 

言い換えれば、失敗が当たり前の競技です。

 

いいじゃないっすか!
サイン通りにならなくたって!

サイン交換の素晴らしさ 徹底的に選手を尊重

サインの出し手として当たり前となっているあなた。

今一度、幸せな立場にいることを再確認してみませんか?

確認1
サイン交換は子供たちと心を一つにできる唯一の伝達方法を独り占めしています。

確認2
信頼関係の上で成り立つ出し手と受け手の信号の交換をしています。

確認3
長い人生のなかで互いにサインの交換をすることはなかなか無いです。

 

子供たちの立場に立ち、今まで努力した成果を見せる為のサインでなければならないのです。

 

短距離走をがんばった子には、盗塁のサイン。

 

ひたすらバットを振り込んだ子には、「三振してもいいから!」と一言添えて自由に打たせるサイン。

 

結果が出ないで自信喪失している子には、「結果なんか気にしないで!」と言いながらカウントそろったところでヒットエンドランのサイン。

 

「やっちゃう?」なんて背中を押してあげると、勝手にセイフティーバント決めちゃったり。

 

あなたが知っている「子供たちの努力」が実を結び、結果につながるのです。

 

あなたが子供たちの努力を知らない、知ろうとしないと、子供たちはあなたのサインを疑ってしまいます。

 

あたなの、「勝ちたい」が先行していては、子供たちの成功などありえません。

ライバルに?自分に? 負けない為のすさまじい努力

大人が思っている以上に、子供たちは努力しています。

レギュラー、準レギュラー、代打要員、代走要員、エースで4番、キャプテンで4番。

 

子供たちにとって打順やポジションは、あまり関係ありません。

 

野球が好きで、
グランドに1分でも1秒でも多く
自分が活躍できる場所を確保
したいから、
子供たちは努力しているのです。

 

毎日走ったり、素振りしたり。

親御さんの強力なバックアップもあり、様々な方法で努力しています。

プラス、子供たちは塾にも通ってます。

大人以上に過密なスケジュールで日々を送ってます。

そんな子供たちの努力を自分の勝ちたい気持ちが先行してはなりませんよね。

2年で監督更迭

先ほど触れましたが、私は監督ヘッドコーチを2年務めて、任務終了。

私が「辞めます」と言うまで、監督やヘッドコーチをするものと思ってましたが…。

ではなぜ短期で更迭されたのでしょうか。

①子供たちの気持ちを完全に無視したサインを出す

②勝つためだけのサインを出す

③野球を知っているがの如くサインを出す

 

簡単に言うと自分の野球に酔いしれた監督であり、子供たちを含め、その他のコーチや父兄の気持ちを理解しない監督だったのです。

それって、そもそも人としてど~なのよ。

と思われるでしょう。

「勝ちたい」「結果を残したい」「チームの歴史に名を残したい」

その気持ちが先行していた結果です。

その気持ちは子供たちの気持ちではなく「私」の気持ちです。

あなたも、当然勝ちたいし、全国規模の大会へ出場したいはずです。

その気持ちをちょっとだけ横に置いといて、「子供たちの気持ち」を優先した采配を振るってみてはいかがでしょうか。

そうすれば、必ず子供たちがあなたを別のステージへ導いてくれます。 

サインとは

子供たちの努力を最大限に引き出す「道しるべ」。

あなたの「勝ちたい」「結果を残したい」「チームの歴史に名を残したい」気持ちは
ちっぽけな理想であり空想。

残念ながら誰も、そんな事を期待してないし
願ってません。

 

子供たちの気持ちを無視したサイン、
子供たちの努力に報われないサインは
出さない方がマシです。

勝つ為には、とか
相手の弱点は、とか
あまり難しく考えないで下さい。

 

シンプルにシンプルに
あなたならできます。

 

「勝利至上主義」から脱却できたあなたなら必ず、子供たちの努力を最大限に引き出す道しるべのサインの出し手となります。

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